「戦争をさせない1000人」委員会アピール

いま、日本はいままでとまったくちがった国に姿をかえようとしています。わたしたちが願い、誓ってきた、人間と人間が殺し合う戦争はもう絶対にしない、国際的な紛争は粘り強く話し合いで解決する、という人類普遍の理想を、安倍政権は、なんの痛みも感じることなく捨て去ろうとしています。

 東洋の海に浮かぶ島国は、かつて無謀な政府のもとで背伸びをして隣国を侵略し、さらに世界を相手にして戦い、他国で2000万人以上、自国で310万人とも言われる尊い人命を奪い、深く人間の尊厳を傷つけました。

 わたしたちの軍隊が行った侵略戦争は、沖縄戦をはじめ東京、大阪など各都市への空爆とヒロシマ、ナガサキへの原爆投下をもたらし、その傷跡は戦後69年たってなお、いまだ癒えていません。

 焼け跡の中から生まれた「日本国憲法」は、このような過ちを二度と繰り返さない、という心からの誓いによる平和主義を基調としています。この69年間、日本は一度も戦火を交えることなく、武器によって殺しも殺されもせず、世界に平和を訴え続けてこられたのも、この平和憲法が世界で支持されてきたからでした。

 ところが、いま、政府は愚かにも、人類の英知というべき平和憲法を廃棄し、「国防軍」を創設することを公然と語りはじめました。そして、「戦争のできる国」をめざして、これまで憲法違反としてきた「集団的自衛権」行使の合憲化をはかろうとしています。そのため内閣法制局の長官を交代させ、さらに、アメリカに倣った「国家安全保障会議」(日本版NSC)を創設し、ろくに国会で審議をしないまま、 秘密国家とすべく重罰を科す「特定秘密保護法」制定を強行しました。また、沖縄の犠牲を解消することなく名護市辺野古への新基地建設も強行しようとしています。

 そして、消費税増税を尻目に防衛予算を増強し、本格的な戦争準備のために、南西地域の防衛体制の強化と水陸機動団の創設、航続距離の長いオスプレイや空中給油機、水陸両用戦車、無人偵察機などの導入を図っています。そればかりか、「武器輸出」を拡大させようとしています。

 このように、戦争のための準備がすすめられています。昨年暮の安倍首相の抜き打ち的な靖国参拝は、政教分離の違反であるばかりでなく、自衛隊員の「戦死」を想定したものとも言えます。また、原発政策の基となる原子力基本法にも、宇宙開発政策の方針を定める宇宙基本法にも、「安全保障に資する」という文言が盛り込まれました。

 ハードとソフトの両面からの戦争体制が整備されていることに、わたしたちは深い疑念と懸念を抱き、いまここで、未来を平和であり続けたいと願う人びととともに、あらゆる行動を起こすことを呼びかけます。

 平和のうちに生きたいとする願いは、世界の人びとの共通のものです。わたしたちはそれをさら拡げるために、憲法九条を空文化し、集団的自衛権の行使を認め、戦争準備をすすめる秘密国家をつくろうとする政府への批判活動と行動をつよめます

 

呼びかけ人一覧 (五十音順、3月7日現在)

           
   

篠原 義仁 (弁護士)
佐々木 猛也 (弁護士)
佐高  信 (評論家)
ジェームス 三木 (脚本家)
清水 雅彦 (日本体育大学准教授)
辛 淑 玉 (「のりこえねっと」共同代表)
新谷 のり子 (歌手)
進藤 榮一 (筑波大学名誉教授)
菅原 文太 (農業生産法人代表)
SUGIZO (音楽家・ミュージシャン)
鈴木  力 (社団法人「マガジン9」代表理事)
瀬戸内 寂聴 (作家)
高橋 哲哉 (東京大学教授)
高遠 菜穂子 (イラク支援ボランティア)
高良 鉄美 (琉球大学教授)
田中 優子 (法政大学教授)
谷山 博史(日本国際ボランティアセンタJVC代表理事)
崔 善 愛 (ピアニスト)
辻山 幸宣 公益財団法人地方自治総合研究所所長)
土屋 源太郎 (「伊達判決を生かす会」共同代表)
土山 秀夫 (元長崎大学学長)
坪井  直 (被爆者)
富山 妙子 (画家)
鳥越 俊太郎 (ジャーナリスト)
中野 麻美 (弁護士・日本労働弁護団常任幹事)
中原 道子 VAWW RAC 「戦争と女性への暴力」

リサーチ・アクション・センター共同代表)
中山 千夏 (作家)
西谷  敏 (大阪市立大学名誉教授)
西野 瑠美子 VAWW RAC共同代表)
原  和良 (弁護士)
林   郁 (作家)
樋口 恵子 (評論家)
福山 真劫 (フォーラム平和・人権・環境 代表)

舟越 耿一 (長崎大学名誉教授)
古川 純 (専修大学名誉教授)
前田 哲男 (ジャーナリスト)

 
 

松浦 悟郎(日本カトリック正義と平和協議会会長)
南  典男(弁護士・日本民主法律家協会事務局長)
宮城 泰年 (聖護院門跡門主)
宮子 あずさ (看護師・著述業)
宮里 邦雄 (弁護士・日本労働弁護団元会長)
本島  等 (元長崎市長)
森    詠 (作家)

山内 敏弘 (憲法研究者・一橋大学名誉教授)
山口 二郎 (北海道大学教授)
山崎 朋子 (ノンフィクション作家)
山田   真 (小児科医)
山田 洋次 (映画監督)
山中 悦子 NPO法人「草の根援助運動」)
由井 晶子 (フリーライター)
湯川 れい子 (音楽評論・作詞家)
吉岡 しげ美 (音楽家)
吉岡  也 (ピースボート共同代表)
吉川 勇一 (「市民の意見30の会・東京」代表)
渡辺 美奈 (アクティブミュージアム女たちの戦争と平和

資料館」(wam)事務局長)
和田 春樹 (東京大学名誉教授)

 
 

青井 未帆 (学習院大学教授)
愛敬 浩二 (名古屋大学教授)
赤川 次郎 (作家)
秋葉 忠利 (元広島市長)
雨宮 処凜 (作家・活動家)
飯島 滋明 (名古屋学院大学准教授)
池田 香代子 (翻訳家)
石坂  啓 (マンガ家)
伊藤  真 (弁護士・伊藤塾塾長)
上野 千鶴子 (社会学者)
鵜飼 良昭 (弁護士・日本労働弁護団会長)
浮田 久子 (平和の白いリボン行動・藤沢)
内橋 克人 (経済評論家)
内海 愛子 (恵泉女学園大学名誉教授)
浦田 一郎 (明治大学教授)
永  六輔 (放送作家)
大江 健三郎 (作家)
大熊 政一(弁護士・日本国際法律家協会長)
大田 昌秀 (元沖縄県知事)
奥平 康弘 (東京大学名誉教授)
小山内 美江子 (脚本家)
落合 恵子 (作家)
海渡 雄一 (弁護士・元日弁連事務総長)
鎌田  慧 (ルポライター)
香山 リカ (精神科医)
河合 弘之(弁護士・脱原発弁護団全国連絡会共同代表)
川野 浩一(原水爆禁止日本国民会議議長)
木村  朗 (鹿児島大学教授)
金城  実 (彫刻家)
組坂 繁之(部落解放同盟中央執行委員長)
倉本  聰(脚本家・劇作家・演出家)
古今亭 菊千代(噺家・真打)
古関 彰一 (憲政史家)
小橋 孝一 (日本キリスト教協議会議長)
坂田 雅子 (映画監督)
坂本 洋子 (フリージャーナリスト)
坂元 良江 (テレビプロデューサー)